01
AI導入費用の内訳とは:まず押さえる3つの費用
まず、仕事を使える形に整える費用、必要に応じて相談を続ける費用、AIなどのサービスを使う料金に分けます。見積書では、それぞれ誰に払うのか、何が含まれるのかを確認してください。
| 費用 | 誰に・何のために払うか | 必要になる条件 |
|---|---|---|
| 導入費用 | シゴツグなどの依頼先へ。業務整理、設定、連携、検証、操作説明など、合意した作業の対価。 | 支援や開発を依頼する場合。シゴツグは初期費用30万円(税別)が基本。 |
| 月額サポート | 契約した支援先へ。導入後の相談や改善など、合意した範囲の支援。 | 継続支援を希望し契約する場合。月額顧問は任意で、導入と必ずセットではない。 |
| 利用ツール代 | 原則としてAI・会計ソフト等の提供会社へ。利用契約に応じた料金。 | 選んだプラン、人数、使用量による。自社への支援費とは分け、見積もりに含む場合は明示する。 |
たとえば「既存ソフトの設定だけを依頼し、導入後は社内で運用する」なら、月額顧問を付けずに検討できます。ただし、自社で管理・問い合わせ対応ができるかも確認します。必要なツール契約の費用までなくなるわけではありません。
本文で使うCSVは、表の値を別のソフトへ受け渡すためのファイル形式です。OCRは、紙や画像にある文字を読み取る機能を指します。読み取りと、会計などへの登録・承認は別の工程です。
費用は、3つに分けて考える

- 初期対応業務整理、試作、設定、連携など。
- 継続支援導入後の相談や改善。範囲は契約で確認。
- 外部サービスAIやクラウドの利用料。支援費用と分ける。
02
AI導入費用が変わる5つの条件
- 入力のばらつき:同じ様式の書類だけか、取引先ごとに形式が異なるか。
- データの準備:正しい資料がまとまっているか、重複・古い版の整理が必要か。
- 連携:CSVを手動で取り込むか、複数のシステムを自動でつなぐか。
- 確認と復旧:承認者、変更記録、失敗時の戻し方をどこまで作るか。
- 定着支援:操作説明、マニュアル、問い合わせ対応の範囲をどうするか。
「AIを使う人数」だけでは見積もれません。小人数でも複雑な連携が必要な場合があります。希望する開始日や既存システムの管理者への確認時間も、計画に影響します。
03
AI導入費用の見積もり例:架空の2案を比べる見方
04
AI導入の見積もり依頼のやり方:相談メモの書き方
機密情報を含む書類をいきなり送る必要はありません。次の項目を、概要だけでまとめてください。未確認の項目は「未確認」のままで構いません。
架空の記入例:「営業事務2人が、メールで届く月100件のPDFを表へ入力。転記と確認が負担。まず1種類の書類を試したい」。件数や人数が未確認なら、そのまま相談できます。
見積もり依頼の記入メモを開く
改善したい作業: 担当する部署と人数: 月・週あたりの件数と、繁忙期: 入力元(紙/PDF/メールなど): 現在の転記先・使っているソフト: 特に時間がかかる工程: 間違いが起きたときの影響: 社内の確認担当・システム管理者: 希望する開始時期: 相談・研修・保守を希望する範囲:
完成条件も合意します。「動いたら完了」ではなく、対象書式、例外の戻し方、確認者が使える状態、引き渡す手順書などを具体的にします。追加作業が発生する条件と、追加前の承認方法も確認しましょう。
見積もり前の相談メモを作る
ChatGPTの新しいチャットに、下の文章をそのまま貼って送ります。練習用の架空の材料も含まれているので、添付ファイルは不要です。
これを送ります|コピーして試す
次の架空条件を、支援会社への相談メモに整理してください。見出しは「困っていること」「希望」「未確認」。価格・納期・効果を推測せず、見積金額は出さないでください。 注文メールの内容を毎回表へ写している。今の表はできれば残したい。転記候補は担当者が確認したい。メール件数、作業時間、予算、利用ソフトの詳細、開始時期は未確認。
結果の見本・編集部作成
困りごと:注文メールから表への転記。
希望:今の表を残し、担当者が候補を確認する。
未確認:件数・作業時間・予算・ソフトの詳細・開始時期。
相談メモを文書へコピーし、分かる項目だけ追記して相談時の手元資料にします。自社用には架空条件を公開・入力が認められた内容へ置き換えます。 実際の答えの言い回しや並び方は変わります。
05
AI導入費用を比較するときの注意点:見積書の空欄をなくす
2社から同じ「AI導入支援」の見積もりが届いても、含まれるものが同じとは限りません。次の欄に回答を並べると、安い・高いだけでは見えない違いを確認できます。回答がない欄は「含まれるはず」と解釈せず、確認事項にします。
| 比較欄 | 具体的に書いてもらうこと |
|---|---|
| 対象と上限 | 対象業務、書式、連携先、利用者の範囲 |
| 納品物 | 設定、プログラムや管理者権限、操作資料、テスト結果など、引渡すもの |
| 完了条件 | 何を試して、誰が完了と判断するか |
| 支援範囲 | 質問受付の方法、対応内容、対応時間や頻度の合意 |
| 追加対応 | 書式変更、追加連携、大きな改修が別料金になる条件 |
| 終了時 | データ返却・削除、アカウント移管、利用を続けるために必要なこと |
「研修付き」なら、誰を対象に、どの教材で、どこまで説明するのかを確認します。「保守付き」なら、不具合対応と新しい要望への対応を区別します。これらはシゴツグの契約で一律に保証する内容ではなく、見積もり時の確認項目です。
IPAのクラウド安全利用の手引き(項目12〜14)でも、サポートの連絡方法・条件、終了時のデータ返却、契約条件が確認項目になっています。解約できることと、別の環境で業務を続けられることは分けて確認しましょう。たとえば「CSVで返却」とあるなら、必要な列・添付資料・履歴も受け取れるか、移行先へ取り込めるかを尋ねます。
06
AI導入費用に含まれない自社の負担と、追加依頼の判断
委託費以外に、会社側の資料準備、確認、研修参加、運用管理の時間が必要です。社内担当者がいないまま委託しても、何を正しい情報とするか、どの出力を承認するかは決められません。依頼先に渡す資料と、会社側が行う作業を並べます。
架空の記入例:「CSV出力まで」の依頼へ「会計への自動登録」を追加したい。費用・権限・納期への影響を確認し、承認前には進めません。
追加依頼の確認シートを開く
追加したいこと: 現在の合意範囲との違い: 必要な資料・権限・社内担当: 追加費用と月額への影響: 納期と既存作業への影響: 実施前の承認者・承認日:
効果を金額へ換算する場合も、仮定を明示します。作業時間の減少が、そのまま人件費の支払い減少になるとは限りません。時間の改善、ミスの減少、継続費用を別々に見て、会社として何を改善したいかと照らします。
同じ比較期間で、支払額と社内時間を並べる
次は見積もりを比較するためのひな形です。期間をそろえ、税抜・税込、利用人数、使用量に応じた料金の仮定をそろえて記入します。不明な費用は0円にせず「要確認」にしてください。
架空の読み方の例:6か月を比較するなら、初期対応は1回、月額の支援は契約する月数分、ツール代は使う人数・月数分を足します。未定の金額は0円ではなく「要確認」とします。
詳しい費用の記入シートを開く
比較期間:開始月から[ ]か月 初期費用:[ ]円 月額支援費 × 対象月数:[ ]円 ツール固定料金 × 人数・月数:[ ]円 使用量に応じた料金:利用量の仮定[ ]/見込額[ ]円 追加対応・移行・終了費用:[ ]円/要確認 上記の支払額合計:[ ]円(税の扱い:[ ]) 別枠:社内の準備[ ]時間/確認[ ]時間/管理[ ]時間 含めていない費用と理由:[ ]
ツール料金が支援費に含まれている場合は二重計上しません。初期費用を月数で割った数字を使うときも、実際の支払い時期が変わるわけではありません。予算の上限と、月ごとの支払いを両方確認します。
07
AI導入費用の相場(2026年)と、シゴツグの料金
公開されている料金と相場記事から、中小企業向けの金額の幅を並べます。相場は各社の記事が示す目安で、含まれる内容は会社ごとに違います。同じ列で比べられるよう、シゴツグの料金も横に置きました。
| 項目 | 相場の目安(出典) | シゴツグ |
|---|---|---|
| 導入(初期費用) | プロジェクト型で30万〜150万円(ai株式会社、2026年8月更新)。初期の課題整理を50万〜300万円で別枠にする会社もある(Uravation、2026年9月更新)。 | 30万円(税別)。業務の整理、AI・ツールの選定、導入、社員研修まで含む。 |
| 月額顧問・継続相談 | 月5万〜30万円(ai株式会社)。基本相談型は月5万〜10万円が従業員10〜30名の会社向け(Uravation)。情報提供型で月5万〜15万円、伴走型で月15万〜50万円(カトルセ、2026年8月)。 | AI活用サポート 月額3万円/業務改善顧問 月額5万円(税別)。任意契約。 |
| 社員研修 | 1日のワークショップで20万〜50万円(10〜30名、Uravation、2026年9月更新)。講師派遣型で1回30万〜150万円(D-ing、2026年9月更新)。 | 導入支援に含む。研修だけの依頼は個別見積もり。 |
| スポット相談 | 1回1万〜5万円(ai株式会社)。 | 初回相談は無料。 |
実際の料金表を公開している会社の例も挙げます。福岡の株式会社BoostXは生成AI顧問のライトプランが月額11万円(税込、月2回のオンライン定例とチャット相談)、合同会社デジタルボーイは月額コンサルティングがエントリー3.5万円・ライト6.5万円・スタンダード12万円(税別)で、生成AI導入サポートは1回41万円。株式会社カトルセはロードマップ作成30万円(一括)、ライト顧問は月30万円です。いずれも2026年9月19日に各社サイトで確認しました。
シゴツグの金額が相場の下のほうにあるのは、対象を「事務の仕事を一つ選んで、社員が使えるところまで」に絞っているためです。徳島県内・香川県内へ訪問して聞き取りから行い、社員研修も初期費用に含めます。複数システムの連携や新規開発が必要な場合は、その分を事前にお見積もりし、承認前には進めません。外部ツールの利用料は別途、各サービスの料金表でご確認ください。
出典:ai株式会社「AI導入コンサル費用相場【2026年最新】」、Uravation「AI顧問サービス完全ガイド」、同「AI研修の費用相場と選び方」、カトルセ「AI顧問の料金相場と選び方2026」、D-ing「生成AI研修の費用相場」、BoostX 料金体系、デジタルボーイ 料金表。金額は各社の掲載時点のもので、変更される場合があります。
08
AI導入の契約前チェックリスト
- 初期費用、月額支援、外部サービス利用料が分かれている。
- 対象業務・書式・連携先・完成条件が具体的である。
- 追加料金となる対応と、事前承認の方法が明確である。
- データを誰が管理し、契約終了後にどう返却・削除するかを確認した。
- トラブル時の窓口と、自社側の確認担当を決めた。
- 契約期間、更新、解約条件を確認した。
クラウドを使う場合は、費用だけでなく契約・情報管理の確認も必要です。IPA「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」第4.0版にはクラウドサービス安全利用の手引きが付属しています。利用するサービスが決まったら、その提供元の最新料金表と契約条件を確認してください。
費用の話は、実際に来てもらえるかどうかと合わせて考えると決めやすくなります。シゴツグは徳島県鳴門市を拠点に、徳島県内と香川県内へ訪問して、聞き取りから行っています。訪問できる範囲かどうかも、見積もりの前提のひとつです。
Q&A / よくある質問
AI導入費用について、よくある質問
AI導入費用の内訳とは?
導入費用(初期対応)、月額サポート、利用ツール代の3つに分けて考えます。見積書では、それぞれ誰に払うのか、何が含まれるのかを確認します(01)。
AI導入費用はいくらかかる?
対象業務、データの整い方、既存システムとの連携、確認の仕組み、支援範囲で変わるため、一律の金額はありません。相場は月額顧問で5万〜30万円、導入プロジェクトで30万〜150万円が目安です。シゴツグは初期費用30万円、継続支援はAI活用サポートが月額3万円、業務改善顧問が月額5万円(いずれも税別)です(07)。
見積もりはどうやって依頼する?
機密情報を含む書類を送る必要はありません。改善したい作業、人数、件数、入力元、希望する開始時期などを概要だけでまとめ、未確認の項目は「未確認」のままで相談できます(04)。
AI導入費用を比較するときの注意点は?
同じ「AI導入支援」でも、含まれるものが同じとは限りません。対象と上限、納品物、完了条件、支援範囲、追加対応、終了時の扱いを並べ、回答がない欄は「含まれるはず」と解釈せず確認事項にします(05)。
出典は該当箇所に記載しています(2026年9月8〜9日確認、相場と他社料金は2026年9月19日確認)。2026年9月19日の更新で、07に2026年の相場と各社の公開料金、シゴツグの初期費用を追加しました。

