自分の現在地を伝える

ChatGPTを先生にする学び方とは:まず「どこまで分かるか」を伝える

説明を読んで「なるほど」と思っても、自分でやると手が止まる。そんなときは、ChatGPTに説明の長さや練習の進め方も頼んでみます。「先生になって」だけでなく、今できることと、できるようになりたいことを添えるのが出発点です。

  1. ChatGPT公式サイトを開き、画面の案内に沿ってログインします。
  2. 新しいチャットを開きます。
  3. 下の「例文をコピー」を押し、メッセージ入力欄へ貼って送ります。教材の添付は不要です。

通常のチャットに文章で頼む練習です。学習モードの設定手順ではありません。基本操作はOpenAIの開始ガイドを参照。画面や利用条件は環境によって異なります。

最初のチャットに、これを送る|コピーして試す

Excelの相対参照と絶対参照を、自分で説明できるようになりたいです。
あなたは学習を手伝う先生役になってください。

【今できること】
セルへの入力と、=1+2 のような簡単な計算はできます。
A2や$A$2の意味、数式をコピーすると何が変わるのかは、まだよく分かりません。

【教えてほしいこと】
まず「セル参照」の意味を短く説明してください。
次に、C2の =A2 をC3へコピーする例と、C2の =$A$2 をC3へコピーする例を比べてください。
専門用語はその場で説明し、一度に長く話さないでください。
今回は数式のコピーだけを扱い、切り取り移動・行列の挿入・混合参照はまだ扱わないでください。
説明が終わったら止まり、私の質問や「問題を出して」という返事を待ってください。

「今できること」は自分に合わせて変えます。まだ数式を入力したことがなければ、そう書いて大丈夫。「一度に長く話さない」と添えると、途中で質問を挟む進め方を頼めます。

Excelの参照ルールはMicrosoft公式の数式ガイドで確認しています。

考えてから答える

ChatGPTで練習問題を解くやり方:「答えはまだ」で、1問だけ解く

説明が分かった気がしたら、同じチャットで練習問題を頼みます。答えも一緒にもらうと、自分で考える前に読んでしまいます。「私の回答を待って」と、会話の区切りまで伝えてみましょう。

同じチャットで、問題を頼む|コピーして試す

ここまでの説明を練習したいです。
C2に =A2 と入っている数式をC4へコピーしたらどうなるか、1問だけ出してください。
まだ答えを示さず、私が答えるのを待ってください。
私が間違えたら、最初はヒントを一つだけ出して、もう一度答えるのを待ってください。
正解したら理由を短く確認し、次の問題へ進んでよいか聞いてください。

ChatGPTには、自分が考えた数式を入力して返します。分からなければ「C2からC4へ動くとき、何を数えればいい?」と質問して構いません。先に答えが出てしまったら、「別の問題を1問出し、私の回答を待って」と頼み直します。

このページでも、1問ずつ

コピー先の数式を考えてみる

この練習はページ内だけで動きます。ChatGPTへ回答を送る機能ではありません。

問1 / 2 相対参照

C2の =A2 をC4へコピー。C4の式は?

問1の答えと考え方を見る

=A4です。C2からC4へ2行下にコピーするので、参照先もA2からA4へ2行下に変わります。

問2 / 2 絶対参照

C2の =$A$2 をC4へコピー。C4の式は?

問2の答えと考え方を見る

=$A$2のままです。列Aと行2の両方を$で固定しているため、数式をコピーしてもA2を参照します。A2の値自体を固定する意味ではありません。

間違えたときは、同じ問題をすぐ答え直すだけでなく、「何行・何列コピーしたか」を言葉にしてみます。正解だけを覚えるより、自分がどこで迷ったかを確認するためです。

自分の言葉で説明する

自分の説明を確かめるコツ:今度は自分が、先生役になる

次は、覚えたことを自分の言葉で説明します。同じチャットへ、下の文章を送ってみてください。今回は「参照先が固定される」と「値が固定される」を混同した、間違いを含む練習文です。自分で説明できた人は【私の説明】以下を自分の文章に置き換えます。

自分の説明を確かめてもらう|コピーして試す

今度は、私が先生役になって説明します。
次の説明で合っている部分と、直した方がよい部分を分けて教えてください。
間違いがあれば、その理由を小さな数値例で示してください。
説明の上手さではなく、内容が正しいかを確認してください。

【私の説明・間違いを含む練習文】
相対参照は、数式のコピー先に合わせて参照先が変わります。
絶対参照は、数式をコピーしても同じセルを参照します。
つまり、絶対参照なら、そのセルの値もずっと変わりません。

「合っていますか?」だけでなく、合う部分・直す部分・小さな例を頼むと、見直す場所を確かめられます。AIの判定も誤ることがあるため、説明に迷ったら公式資料と実際の動作に戻ります。

表の練習カードを挟み、学ぶ人がAIマスコットへ自分の考えを説明し返す紙細工の図
教わる → 自分で解く → 説明し返すAI生成の概念図。実際の授業や操作画面ではありません。

小さく使って確かめる

ChatGPTで学ぶ実践例:小さな表で、実際に使ってみる

今度は、行ごとに変えたい「単価」と、全行で同じ「数量」を使います。コピーする部分と固定する部分を、一つの式で使う練習です。下の文章を同じチャットへ送り、自分で式を考えてから答えを確かめます。

実務に近い小さな練習を頼む|コピーして試す

相対参照と絶対参照を一つの数式で使う練習をしたいです。
以下は架空の練習用データです。新しいExcelシートを想定します。
A2:100(単価)
A3:200(次の行の単価)
B1:3(どちらにも使う共通の数量)
C2とC3:計算結果を入れる場所

C2に「A2の単価×B1の数量」の数式を入れ、C3へコピーして使いたいです。
単価の参照は行に合わせて変え、数量の参照はB1のままにします。
すぐ完成した数式を出さず、私がどこに$を付けるか考えられるヒントを一つ出してください。
私の回答を待ってから、数式と計算結果を一緒に確認してください。

この練習の数式と結果を確認する

C2は =A2*$B$1。C3へコピーすると =A3*$B$1 です。単価の行だけが変わり、共通の数量はB1を参照し続けます。

セル数式結果
C2=A2*$B$1100 × 3 = 300
C3=A3*$B$1200 × 3 = 600

この配置では =A2*B$1 でも下方向のコピーは同じ結果になります。ここでは列・行の両方を固定する絶対参照 $B$1 に絞って練習しています。

Excelで確認するやり方:空のシートで試す

  1. 新しい空のシートを用意し、A2に100、A3に200、B1に3を入力します。実際の業務ファイルは使いません。
  2. C2に =A2*$B$1 を入力します。先頭の = と、2つの $ も入力します。
  3. C2のセルをコピーしてC3に貼り付けます。「値のみ」の貼り付けは使わず、数式ごとコピーします。
  4. C3を選び、数式バーが =A3*$B$1、結果が600になったか確認します。B1を4に変えて再計算すると、C2は400、C3は800です。

Excelがなくても、この記事の式と見本を使って会話の練習はできます。実際に数式をコピーする操作はMicrosoftのコピー手順も参照してください。

次の自分へ残す

学習メモの残し方:「分かったこと」を、自分のメモに残す

最後に、ここまで使った同じチャットで振り返ります。「理解できた」とAIに決めてもらうより、実際に答えたことと、まだ確かめていないことを分けて残します。

学習メモと次の1問を頼む|コピーして試す

この会話を、次に見返せる短い学習メモにしてください。
項目は「分かったこと」「実際に間違えたこと・まだ曖昧なこと」「次に自分で確かめること」の3つ。
私の発言とやり取りに基づいて書いてください。
私が答えていないことを「理解できた」と判定しないでください。
間違いが確認できない項目は「この会話では未確認」と書いてください。
最後に、同じ考え方を使う復習問題を1問だけ出し、答えはまだ表示しないでください。

自分の会話にない間違いや理解度が書かれていたら修正します。確認したメモをスマホのメモアプリやノートへコピーし、次にExcelを使う前に見返しましょう。復習問題は、メモを閉じてから自分で答えます。

ほかの題材を学ぶときも、今できること → 小さな説明 → 1問 → 自分の言葉 → 振り返りの順で頼めます。最初のプロンプトの学びたい内容と理解度を置き換え、まず一題だけ試してみてください。

題材を替えて、仕事の用語を学ぶ|コピーして試す

仕事で聞く「議題」と「議事録」の違いを、自分の言葉で説明できるようになりたいです。会議に参加するのは初めてです。まず架空の短い会議を例に説明してください。その後、確認問題を1問だけ出し、答えは示さず私の回答を待ってください。私が答えたら、合っている点を確認し、直す点があれば教えてください。最後に私が違いを説明するので、内容を確かめてください。

日々の仕事で使う例も知りたい方は、そのまま試せるChatGPTの6つの使い方へ。

Q&A / よくある質問

ChatGPTを先生にする学び方について、よくある質問

ChatGPTを自分の先生にする学び方とは?

「今できること」と「できるようになりたいこと」を伝え、短い説明、1問の練習、自分の言葉での説明、振り返りの順で頼む方法です。詳しくは最初の頼み方を参照してください。

答えを先に見ないようにするには、どうやって頼む?

同じチャットで「まだ答えを示さず、私が答えるのを待って」と伝えます。先に答えが出たら、別の問題を1問出して回答を待つよう頼み直します(練習問題の頼み方)。

自分の説明が正しいか確かめるときの注意点は?

「合っていますか?」だけでなく、合う部分・直す部分・小さな例を分けて頼みます。AIの判定も誤ることがあるので、迷ったら公式資料と実際の動作で確認します(先生役になる練習)。

Excelがなくても練習できる?

記事の式と見本を使えば、会話の練習はできます。Excelを使える方は、空のシートで数式のコピー結果を確認できます(小さな表での練習)。

執筆:三谷悠飛(シゴツグ運営責任者)。2026年9月11日にOpenAI・Microsoftの公式資料を確認。プロンプト・確認問題は編集部作成の架空演習です。記事内の応答例と学習メモも編集部作成の見本で、ChatGPTの実行ログではありません。同じ返答が出るとは限りません。図はCodexのimagegenで制作しました。2026年9月12日の更新では、見出しの見直し、注意事項の整理、Q&Aの追加を行いました。事実関係と出典の変更はありません。