TRY / 一度試す
プロンプトのテンプレートの作り方:まず、一度使ってみる
今日は社内のお知らせを短く整える型を作ります。最初は会議室の案内、2回目は共有棚の整理。頼み方を保存すると、何を使い回して、何を変えるのかが見えてきます。
- ChatGPTを開き、画面に沿ってログインして新しいチャットを開きます。
- 下の例文をコピーし、メッセージ入力欄へ貼り付けて送ります。材料まで入っているので、そのまま試せます。
- 返答の日時・場所・お願いを材料と照合し、社内のお知らせとして読みやすいか確認します。
ここからの用件・日付は架空の練習材料です。操作の基本はOpenAIの開始ガイドを参照しています。
1回目・会議室のお知らせ練習用・そのまま送れる
【いつも使う条件】 目的:社内のお知らせを、読みやすく整えてください。 口調:丁寧で、分かりやすい言葉。 出力:件名を1つ、本文を3文以内。 材料にない日時や約束は加えないでください。 【今回の相手】 全社員 【今回の用件】 会議室の清掃に伴う利用停止のお知らせ 【今回の材料】 2026年10月6日(火)13:00〜15:00は清掃のため、第1会議室を使えません。 この時間に予約している人は、10月5日(月)までに総務へ連絡してください。
返答の見本・編集部作成
件名:10月6日 第1会議室の利用停止について
清掃のため、2026年10月6日(火)13:00〜15:00は第1会議室をご利用いただけません。
この時間に予約されている方は、10月5日(月)までに総務へご連絡ください。
材料にある2つの情報が、短い本文に収まりました。返答が使いやすければ、この「件名+短い本文で、丁寧に」という頼み方を次にも残します。まだ長い、堅いと感じたら、その部分だけ頼み直してから型にしましょう。
SPLIT / 条件と材料を分ける
テンプレート化のコツ:変えない条件と、毎回の材料を分ける
会議室の日時まで残すと、次も同じ案内ができてしまいます。保存する前に、その仕事で繰り返し使う条件と、今回だけの情報を分けます。
固定する部分
頼み方を残す
- 目的
- 社内のお知らせに整える
- 口調
- 丁寧で分かりやすく
- 長さ・形式
- 件名1つ+本文3文以内
- 材料の扱い
- ない日時や約束を足さない
毎回変える部分
中身を入れ替える
- 相手
- 今回は全社員
- 用件
- 今回は会議室の利用停止
- 材料
- 今回の日時・場所・お願い
「固定」は絶対に変えないという意味ではありません。同じ用途で使う間は残し、使いにくいと分かったら直します。違う仕事へ使うときは、目的や出力形式も見直します。

OpenAIのプロンプトガイドでも、目的・必要な背景・出力の形など、答えに役立つ条件を伝える方法が紹介されています。全部の項目を埋めることより、自分の仕事で必要な条件だけ残すことを意識します。
SAVE / 名前を付けて保存
プロンプトの保存のやり方:「社内のお知らせ」という名前で保存する
保存するのは、完成した案内文ではなく次の案内にも使える依頼文です。今回の情報を[ ]に置き換えた型を用意しました。
保存用・社内のお知らせ v1保存用・[ ]は使うときに差し替える
【いつも使う条件】 目的:社内のお知らせを、読みやすく整えてください。 口調:丁寧で、分かりやすい言葉。 出力:件名を1つ、本文を3文以内。 材料にない日時や約束は加えないでください。 【今回の相手】 [誰に伝えるか] 【今回の用件】 [何を知らせたいか] 【今回の材料】 [日時・場所・お願いなど、分かっている事実]
- 上の「型をコピー」を押し、いつも使っているメモアプリで新しいメモを作ります。
- メモの名前を「社内のお知らせ_短く伝える_v1」にし、本文へ型を貼り付けます。
- メモを閉じて開き直し、条件と3つの[ ]が残っていることを確かめます。
パソコンのテキストエディターなら、同じ本文を「社内のお知らせ_短く伝える_v1.txt」として保存しても構いません。使い慣れた保存先を一つ決めるだけで始められます。
使うたびに、このメモをコピーして新しいチャットへ貼ります。メモへ保存しただけで、ChatGPTのすべてのチャットに自動で反映されるわけではありません。
REUSE / 別の材料で使う
テンプレートの使い回し例:2回目は、共有棚の材料に差し替える
次は、別のお知らせに使います。保存したメモは空欄の型として残し、ChatGPTへ貼り付けた方の[ ]を編集すると、次も同じ型を取り出せます。
- ChatGPTで新しいチャットを開き、メモからコピーした型を入力欄へ貼ります。まだ送信しません。
- [誰に伝えるか]を「全社員」、[何を知らせたいか]を「共有棚の整理前に、私物へ名前を書いてもらうお願い」に置き換えます。
- [日時・場所・お願いなど、分かっている事実]を、下の材料3行に置き換えます。会議室の日時や[ ]が残っていないか確認してから送ります。
2回目の材料
2026年10月9日(金)に共有棚を整理します。
10月8日(木)までに、棚に置いている私物へ名前を書いてください。
名前のない物は、総務で一時保管します。
差し替え後の完成例を開く
2回目・共有棚のお知らせ練習用・そのまま送れる
【いつも使う条件】 目的:社内のお知らせを、読みやすく整えてください。 口調:丁寧で、分かりやすい言葉。 出力:件名を1つ、本文を3文以内。 材料にない日時や約束は加えないでください。 【今回の相手】 全社員 【今回の用件】 共有棚の整理前に、私物へ名前を書いてもらうお願い 【今回の材料】 2026年10月9日(金)に共有棚を整理します。 10月8日(木)までに、棚に置いている私物へ名前を書いてください。 名前のない物は、総務で一時保管します。
返答の見本・編集部作成
件名:共有棚の整理に伴うお願い
2026年10月9日(金)に共有棚を整理します。
10月8日(木)までに、棚に置いている私物へお名前をご記入ください。
お名前のない物は、総務で一時保管します。
同じ条件で、別の案内ができました。10月9日は整理する日、10月8日は名前を書く期限です。2つの日付が入れ替わっていないか、「一時保管」が「処分」に変わっていないかを確認します。
REFINE / 一つ直す
テンプレートの直し方:使いにくいところを、一つ直して残す
2回目を読んで「名前を書く期限を先に見せたい」と思ったら、型の出力条件を直します。ここでは、本文の中に埋もれたお願いを、独立した欄にする変更を試します。
変更前
出力:件名を1つ、本文を3文以内。
この1行に置き換える
出力:「件名」「お願い」「補足」の順。お願いは期限があれば期限から書き、お願い・補足はそれぞれ2文以内。
メモのv1を複製して名前を「社内のお知らせ_短く伝える_v2」にし、出力の1行を置き換えます。古い指示の下へ追加すると「本文」と「お願い・補足」のどちらを優先するか曖昧になるため、同じ役割の指示は置き換えます。
改善した保存用の型を開く
保存用・社内のお知らせ v2保存用・[ ]は使うときに差し替える
【いつも使う条件】 目的:社内のお知らせを、読みやすく整えてください。 口調:丁寧で、分かりやすい言葉。 出力:「件名」「お願い」「補足」の順。お願いは期限があれば期限から書き、お願い・補足はそれぞれ2文以内。 材料にない日時や約束は加えないでください。 【今回の相手】 [誰に伝えるか] 【今回の用件】 [何を知らせたいか] 【今回の材料】 [日時・場所・お願いなど、分かっている事実]
v2を新しいチャットへ貼り、先ほどと同じ共有棚の相手・用件・材料を入れて送ります。材料を同じにすると、頼み方の変更によって見せ方がどう変わるか比べられます。
返答の見本・編集部作成
件名:共有棚の整理に伴うお願い
お願い
10月8日(木)までに、共有棚に置いている私物へお名前をご記入ください。
補足
2026年10月9日(金)に共有棚を整理します。
お名前のない物は、総務で一時保管します。
期限が先に見え、補足とも分かれました。会議室の材料でも同じ型を試し、使いやすければv2を次からの型にします。合わなければv1へ戻せます。指示を長くするほど良いのではなく、困った部分が直るかで判断しましょう。
会議メモのテンプレート例:小さく応用する
別の用途は別の名前で保存します。たとえば「会議メモ_決定と宿題」なら、目的は会議メモの整理、出力は決定事項と次の行動。毎回変えるのは会議メモの材料です。
応用・会議メモを整理する練習用・そのまま送れる
次の架空の会議メモを「決まったこと」「次にすること」に分けてください。 次にすることには担当と期限も書き、材料にない場合は「未記載」としてください。 短い箇条書きで、材料にないことは加えないでください。 【材料】 社内説明会はオンラインで開催することに決定。 佐藤さんが案内文を作り、2026年10月2日までに確認へ回す。 開催日時はまだ決まっていない。
返答の見本・編集部作成
決まったこと
・社内説明会はオンラインで開催。
次にすること
・案内文を作成し、確認へ回す。担当:佐藤さん/期限:2026年10月2日。
この形が使いやすければ、【材料】以下を[今回の会議メモ]に置き換えて保存します。開催日時は未決定なので、決定事項には入れません。
今日残すのは、まず一つの型。使ってみる→名前を付けて保存→材料を替えて使う→必要なところを直す。この繰り返しで、自分の仕事に合う頼み方が手元に残ります。
Q&A / よくある質問
プロンプトのテンプレート(お願いの型)について、よくある質問
プロンプトのテンプレート(お願いの型)とは?
目的・口調・長さ・形など、いつも使う条件を残し、相手・用件・材料だけを毎回入れ替える依頼文のことです。分け方は条件と材料を分ける手順を参照してください。
テンプレートはどうやって保存する?
完成した案内文ではなく、今回の情報を[ ]に置き換えた依頼文を保存します。メモアプリやテキストファイルに、用途が分かる名前を付けます(保存の手順)。
保存したテンプレートを使うときの注意点は?
使うたびにメモをコピーして、新しいチャットへ貼ります。送る前に、前回の日時や[ ]が残っていないかを確認します(2回目の使い方)。
テンプレートを直すときのコツは?
困った部分に当たる1行だけを置き換え、v2として別の名前で保存します。古い指示の下に追加すると優先順位が曖昧になるため、同じ役割の指示は置き換えます(直し方の手順)。
執筆:三谷悠飛(シゴツグ運営責任者)。公式ガイド確認日:2026年9月11日。用件・人物・日付は架空の練習例、返答見本は編集部作成です。返答見本は実際の回答ログではなく、同じ返答が出るとは限りません。図はCodexのimagegenで制作。2026年9月12日の更新では、見出しの見直し、注意事項の整理、Q&Aの追加を行いました。事実関係と出典の変更はありません。

