今日、言えるようにしたいことを一つ選ぶ

英会話の練習といっても、目的は人それぞれ。最初は「英語がうまくなる」より、一つの場面で用事を伝えるところから始めましょう。

旅行なら:カフェで注文する

飲み物・サイズ・持ち帰りかどうかを伝える。今回のレッスンは、この場面です。

仕事なら:打ち合わせの日程を相談する

「火曜日の午後は空いていますか?」のように、日時を一つ提案する練習へ替えられます。実際の会社名や案件の内容は使わず、架空の予定で試します。

日常なら:週末にしたことを話す

「公園に行った」「家で映画を見た」など、一つの出来事を伝え、相手の質問に一文で答えます。

準備:音声を開き、店員役を頼む

  1. スマホのChatGPTアプリ、またはPCのChatGPTで新しいチャットを開きます。
  2. 下の例文をコピーし、通常の入力欄へ貼り付けて送信します。
  3. 同じチャットの入力欄にあるVoice(音声会話)のアイコンを選び、求められたらマイクを許可します。初回は声も選びます。
  4. 「さっきの設定で、最初の質問からもう一度お願いします」と話します。

Voiceは、声で話して返答を聞く機能です。録音を文字にするだけの音声入力とは異なります。操作はOpenAIの公式Voiceガイドでも確認できます。

初心者向け・カフェの練習を始める

英会話初心者です。カフェで注文する練習をしたいです。
あなたは店員、私はお客さんです。これは架空のロールプレイです。

・中学校で習うくらいの簡単な英語を使い、短くゆっくり話してください。
・一度に一つだけ質問し、私の返事を待ってください。
・質問の後に、短い日本語訳も付けてください。
・私が「ヒント」と言ったら、答え方の候補を2つだけ示してください。
・細かい言い間違いで毎回止めず、意味が分からないときだけ確認してください。
・飲み物、サイズ、店内か持ち帰りかの3つを聞いたら会話を終えてください。
・最初は “What would you like?” と、その日本語訳だけで始めてください。

無料で試せる? 音声が出ないときは?

無料プランにも制限付きの音声利用があります。利用できる機能や上限はプラン、地域、アプリの版、職場などの設定で変わります。有料プランの料金と利用枠は、契約画面と公式案内を確認してください。

マイクの許可と設定のVoice欄を確認します。音声が使えない場合は同じ例文で文字の会話を始め、返事だけ自分で声に出してみましょう。

レッスン:飲み物を一つ注文してみよう

以下は編集部作成の架空の会話例です。実際の音声出力の記録ではなく、同じ答えが返る保証もありません。

最初は「紅茶をお願いします」と言ってみます。見本を見ながらで構いません。相手の質問が来てから、一つずつ返します。

ChatGPT・店員

What would you like?
何になさいますか?

あなた

I’d like a tea, please.
紅茶をお願いします。

ChatGPT・店員

Small or large?
小さいサイズですか、大きいサイズですか?

あなた

Small, please.
小さいサイズでお願いします。

ChatGPT・店員

For here or to go?
店内ですか、持ち帰りですか?

あなた

To go, please.
持ち帰りでお願いします。

覚えるのは、一文の形

I’d like a tea, please. の飲み物を替えれば、I’d like a coffee, please. と言えます。まずはこの二つを声に出してみましょう。

「持ち帰りで」は To go, please. のような短い答えで伝えられます。毎回長い文章を作る必要はありません。なお、使われる表現は地域やお店で異なります。

詰まったら、日本語で助けを頼んでいい

言葉に詰まる人、二つの選択肢を出すAI、選んだ答えを声に出す人の順を表す図
①詰まる → ②候補を二つもらう → ③自分で一つ選んで答える。(AI生成の概念図)

聞き取れないのか、意味が分からないのか、答えの英語が出ないのか。困っているところをそのまま伝えます。

速くて聞き取れない

「今の質問を、もっとゆっくり、もう一度言ってください」

質問の意味が分からない

「いったん日本語で意味を説明してください。そのあと同じ英語で質問してください」

答え方が出てこない

「ヒント。短い答えの候補を2つください」

日本語なら答えられる

「『持ち帰りにしたい』です。簡単な英語にして、一度だけ読んでください」

たとえば持ち帰りかどうかの質問で詰まったら、For here, please.(店内で)と To go, please.(持ち帰りで)の候補を見て、どちらかを自分で声に出して返します。

話す速さは会話で頼めますが、希望どおりに細かく固定できるとは限りません。聞き違いが続くときは静かな場所で短く話し、「今言ったのは tea です」と訂正します。公式の話し方・聞き取りの案内

おしまい:次に使うフレーズを一つ残す

会話を終えて振り返る

練習を終えます。今回の私の発言だけを振り返ってください。
1. 意味が伝わった表現を1つ
2. 直すとよい表現があれば、私の元の文→簡単な言い方を最大2つ
3. 次にもう一度使いたい短いフレーズを1つ
日本語で短く説明してください。直す点がなければ無理に作らないでください。
最後に、そのフレーズを使う質問を1つだけ出し、私が英語で答えるのを待ってください。

修正があれば、元の発言と見比べます。「もっと自然」と言われた表現でも、難しければ「もっと短い言い方にしてください」と頼めます。最後の質問にもう一度答えたら、音声の終了ボタンを押します。

ノートとフレーズカードを前に、AIマスコットと一つの表現を振り返る様子
使いたいフレーズを一つ残し、次の練習でも自分の声で使ってみます。(AI生成の概念図)

メモの見本

今日の場面:カフェで持ち帰りを頼む。

残す表現:To go, please.

次回:見本を閉じて、同じ注文をしてみる。

履歴の文章は復習に使えますが、文字起こしが音声と完全に一致するとは限りません。聞き違えた部分は自分で直してからメモします。

慣れたら、予想外の質問を一つ増やす

最初の練習が物足りなくなったら、日本語訳を外すか、想定外の状況を一つだけ加えます。カフェなら「頼みたかった飲み物が売り切れ」が題材になります。

少し慣れた人向け・売り切れに対応する

同じカフェの場面を、少し難しくして練習します。
英語だけで一問ずつ話してください。私が日本語を頼んだときだけ訳してください。
途中で「希望した飲み物が売り切れ」という架空の状況を一度入れてください。
私が別の飲み物を選び、サイズと持ち帰りかどうかを伝えるまで待ってください。
会話中の訂正は意味が通じないときだけ。最後に、私の発言から改善点があれば2つまで教えてください。

仕事の練習なら「提案した日時は相手が空いていない」、日常会話なら「週末の話に、理由を一つ聞いてもらう」へ替えられます。条件を一度に増やさず、一つずつ試します。

ChatGPTだけで十分かは、目的で考える

短い返事を声に出す、言い換えを試す、同じ場面を繰り返す。こうした練習相手として使う方法を紹介しました。一方、次のことまで任せきりにはしない方がよいと考えています。

  • 人との会話への慣れ:相手ごとの話し方や、その場の反応を受けてやり取りする経験は、人との会話でも積みます。
  • 発音の客観的な評価:聞き取られたことと、発音が正確なことは同じではありません。AIの採点を専門試験のスコアとして扱わず、必要なら先生や正式な試験で確認します。
  • 説明の正しさ:文法や言い換えに疑問があれば、辞書・教材や先生にも確認します。ChatGPTも誤ることがあります。

「英会話のすべてをこれだけで」というより、まずは今日一度、英語で注文を口にしてみるために使ってみてください。もっとじっくり教えてもらいたいときは、ChatGPTを自分の先生にする使い方も参考になります。

操作と仕様の参照先

2026年9月15日確認。機能や利用条件は変わる場合があります。学習手順・会話例は編集部の提案であり、上達率などの効果を実測したものではありません。